翻訳者登録制度について、英国からの視点

日本規格協会(JSA)が翻訳の国際規格ISO 17100普及に向けた取り組みの一環として、翻訳者登録制度を立ち上げたことが、日本の翻訳者の間で話題になっているようですね。英国のITI正会員翻訳者としての視点から、思うことをまとめました。

「トランスクリエーションと翻訳の違い」問題について

以前「トランスクリエーション・ワークショップに参加しました」という文章を書きましたが、最近通訳翻訳ジャーナルの最新号でトランスクリエーションについての記事が掲載されたそうで、ベテラン翻訳者の井口耕二さんが感想をブログに書かれています。
そこで改めて「トランスクリエーションと翻訳の違い」問題について考えてみたいと思った次第です。[…]

想像力について

翻訳者に必要な能力として、常々言っているのは
・ソース言語(和英翻訳なら日本語、英和翻訳なら英語)の読解能力
・ターゲット言語(和英翻訳なら英語、英和翻訳なら日本語)の文章作成能力
・扱い専門分野知識
・調査能力
で、これはもちろん全部必須だと思うわけですが、それに加えて
・想像力
というのがわりと大切なんじゃないかな?と思うことがあります。 […]

明けましておめでとうございます

イベント予告:J-Net ワークショップ(ロンドン)

ITIの日本語専門部会J-Netでは、毎年恒例の冬季ワークショップと年次総会を、2017年1月21日(土)にロンドンで開催します。夜には近くの日本食レストランで新年会を行います。 メンバーではないけれど興味がある方は、この機会にJ-Netに参加してみませんか?

オックスフォード辞典、2016年を代表する言葉はPost-truth

日本では、毎年年末が近づくとその年の新語・流行語大賞が発表されて話題になりますが、英語圏でも権威ある英語辞書オックスフォード辞典が、その年を代表する新語・流行語Word of the Yearを発表します。

今年のWord of the Yearとして11月17日に発表されたのは…

Love trumps hateについて

米大統領選の結果が出た日、日本での報道で字幕が問題になったようですね。とんでもない誤訳だとソーシャルメディアで叩かれ、あっという間にウェブサイトから削除されています。

Love trumps hate は単純なSVO文型で、Loveが主語、trumpsは三単現の動詞、hateが目的語。ソーシャルメディアでも散々指摘されている通り、普通に翻訳すれば「愛は憎悪に打ち勝つ」となります。ただし[…]

トランスクリエーション・ワークショップに参加しました

オンラインディスカッショングループで、”transcreation”(トランスクリエーション)という言葉が話題になりました。日本の翻訳業界ではあまり聞かない用語のようですが、簡単に言えば広告コピーの外国語版を作ること。ちょうどこのディスカッションの直後にロンドンで トランスクリエーション のワークショップが開催されたので、参加してきました。

ヒラリーは「そうね」と言ったのか ― 翻訳と役割語の問題

良くも悪くも世界が注目するアメリカ大統領選挙。11月の本選挙が迫ってキャンペーンもたけなわの9月26日、第一回目の候補者ディベートが開催され、その様子は日本でも報道されたらしい。Twitterで「東洋経済オンライン」が発信したツイートが流れてきたのだが、そこにリンクされている記事を開いてびっくりした。

「この討論会が終わった頃には全て私のせいにされそうだわ」
「そうね、これまでと同じように訳のわからないことを言うといいわ」

ヒラリー・クリントン大統領候補が、いわゆる女ことばでディベートしているのである。

日本でRSI講演ツアー

6月に4カ所で「あなたの腱鞘炎・腰痛・肩こり対策は間違っていませんか?〜長く続けられる仕事のやり方を考える〜」というタイトルの講演を行います。2014〜2015年にかけてアルク社ウェブサイトで連載した「コンピューターで仕事をする人のためのRSI対策ガイド 〜肩こり、腱鞘炎、頸肩腕症候群…仕事を続けるために知っておきたいこと~ 」で書いた内容についてまとめたセミナー・ワークショップです。